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2017年度上半期アニメ・特撮視聴質ランキング

 要点:

  • 個人全体の1位はテレビ東京『けものフレンズ』(再放送)、2位はテレビ東京『ポケットモンスター サン&ムーン』、3位はNHK Eテレ『3月のライオン』(再放送)と、話題作の再放送やシリーズものが上位に
  • アニメの視聴質を押し上げているのは、圧倒的にChild層(4~12歳)。「妖怪ウォッチ」「スナックワールド」「ポケモン」が3トップ。特に滞在度(VI値)が非常に高い
  • 人気アニメのほとんどは、子どもと親世代が両方視聴していること明らかに

 

 

「けものフレンズ」(再放送)と「ポケモン」が視聴質で、1・2フィニッシュ

人気アニメは子どもと親世代が両方視聴していることが明らかに

子どもから大人まで人気の高いアニメ・特撮ジャンル。2017年も新たな話題作が続々と登場しました。2017年度上半期(4月~9月)にどんなアニメ・特撮番組が注視されたのか、TVision Insights (以下TVision)では、独自に計測した視聴質データを基に「2017年上半期 アニメ・特撮視聴質ランキング」を作成しました。

 

 

 

2017年上半期 アニメ・特撮ランキング

 

※VI値・AI値についてはページ最下部の「データについて」をご参照下さい。

 

本ランキングは、VI値とAI値をかけあわせた「VI値×AI値」の高い順に順位づけしています。これは専念視聴度合いであり、数値が高いほどその番組がよく見られていることを示します。

以下、アニメ・特撮番組を比較的よく視聴しているChild層(4~12歳)、F12層(20~49歳女性)、M2層(35~49歳男性)を中心にどのような視聴傾向があるのかを見ていきます。

 

 

個人全体1位は「けもフレ」、2位は「ポケモン」、3位は「3月のライオン」。話題作の再放送が上位に

個人全体ランキングの1位は、テレビ東京の『けものフレンズ』(「VI値×AI値」=1.69、以下かっこ内の数値は「VI値×AI値」)。これは1~3月クールで放送され、社会現象にもなった人気アニメの再放送です。8月中旬より平日朝に毎日再放送され、夏休み中の子どもたちもよく見ていたようです。Child層ランキングの13位にも入っています。

2位はテレビ東京の『ポケットモンスター サン&ムーン』(1.52)。「ポケットモンスター」シリーズの新作で、原作はニンテンドー3DS用ゲームソフトです。

3位はNHK Eテレの『3月のライオン』(1.31)。これも2016年度に放送された第1シリーズの再放送で、実写映画化もされた羽海野チカさんの将棋マンガが原作です。

1位と3位は人気作の再放送枠という結果に。またゲームやマンガが原作となっているものが多く見受けられます。

 

時間帯別では、ゴールデンタイムと朝夕の番組にランキングが集中しています。

深夜帯で唯一ランクインしたのはNHKの『ザ・リフレクション』(1.18)。この番組はスタン・リー氏、長濱博史氏、トレヴァー・ホーン氏といった米日英の3大クリエイターがタッグを組んだオリジナルヒーローアニメです。MF3層(50歳以上男女)で高い数値を記録しているのが特徴的でした。

 

 

Child層では「妖怪ウォッチ」「スナックワールド」「ポケットモンスター」が3トップ。滞在度が高く、テレビの前で釘付けになる子ども続出

アニメ・特撮ジャンルの視聴質を押し上げているのは、圧倒的にChild層(4~12歳)です。

1位は『妖怪ウォッチ』、2位は『スナックワールド』。どちらもレベルファイブによるアニメで、ゲーム・アニメ・玩具とクロスメディア展開しているタイトルです。『妖怪ウォッチ』は社会現象にもなりました。次いで3位は『ポケットモンスター サン&ムーン』、4位は『しまじろうのわお!』、5位は『リルリルフェアリル~魔法の鏡~』という結果となり、トップ5はすべてテレビ東京の番組となりました。

放送局別ではChild層ランキングの20番組中14本がテレビ東京の番組で、圧倒的な強さを見せました。テレビ東京はアニメ制作本数の多さもさることながら、長い間アニメ制作を手がけてきた歴史があります。他局がニュースを流す平日の夕方や、土日の朝帯にも多くのアニメ・特撮番組を放映していることも要因の一つといえそうです。

その他はNHK Eテレの5分アニメ、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『宇宙戦隊キュウレンジャー』などテレビ朝日の強力なタイトルが並びます。

Child層の視聴態勢で顕著なのは、VI値(滞在度)が非常に高いこと。これは子ども同士複数人数で、もしくは、一人で長時間テレビの前に座っているということを示しています。

なかでもAI値(注視度)が高いのがテレビ朝日『宇宙戦隊キュウレンジャー』(AI値=1.57)です。日曜日の朝に放映されている特撮番組で、後にブレイクする俳優を多数輩出することからもわかるように、大人からも人気を博しています。

 

 

 

子どもと親世代が両方視聴しているのは「ポケモン」「けもフレ」、親世代が深夜に見ている「おそ松さん」と「弱虫ペダル」

今回、TVisionではChild層と、F12層・M2層(親世代)のいずれかで同時にランクインしている番組を調べました。

子どもと親世代の両方で視聴質が高いのはいずれもテレビ東京の『ポケットモンスター サン&ムーン』と『けものフレンズ』。そしてNHK Eテレの『ねこねこ日本史』などです。

そのなかで親世代のランキングにのみ入っているのが、深夜番組のテレビ東京『おそ松さん』(F12層)、『弱虫ペダル NEW GENERATION』(M2層)です。いずれも深夜のかなり深い時間帯に放映されており、VI値(滞在度)の高さ(『おそ松さん』のVI値=2.21、『弱虫ペダル NEW GENERATION』のVI値=2.09)が目立ちます。

 

 

データについて

  •   視聴質を示す数値

VI値(滞在度­=Viewability Index)

テレビの前に人が滞在している度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い。

AI値(注視度=Attention Index)

テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。

  •  データの収集方法

関東800世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだKinectセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、視聴者の表情、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測しています。2015年6月より計測スタートし、2017年8月現在、地上波6局7チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。

  •  注釈

・対象番組は2017年4月3日 (月)~10月1日(日)に放送された番組のうち、10回以上放送があったものです。

・延べ接触人数が20人未満の番組は除外しています。

・リアルタイム視聴のみの計測です。

・小数点3位以下は四捨五入しています。

・同一期間中に初回放送と再放送が存在した番組は、再放送を除外しています。

 

TVisionでは毎月、視聴質に関するニュースを様々な角度から発信していきますので、来年1月もご期待下さい。

 

 

⇐2017年7月クールテレビ番組視聴質ランキングはこちら

 

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