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2017年 年間テレビCM注視度ランキング

要点

  • 個人全体の1位はNTTドコモ「みつきのほんき」篇 30秒、2位もNTTドコモ「母、ジュンコ」篇 30秒、3位はソフトバンク SUPER SHOPPING「ボウリング」篇 30秒と、トップ3はいずれも携帯電話キャリアのCM
  • 歌・ダンス系やドラマ仕立てのシリーズ化CMに注目が集まる傾向
  • M1層は15秒、F1層は女性タレント起用、M3は懐古的な内容、F3は若手男性俳優起用と属性別の特徴も

 

高畑充希出演のNTTドコモ「みつきのほんき」が1位、山崎賢人出演のサムスン GALAXYのCMは幅広い層が注目

2017年も年間を通じて多くのテレビCMが放映され、大きな話題を提供してきました。TVISION INSIGHTS (以下TVISION)では、独自に計測した視聴質データを基に視聴者がどんなCMを注視していたか、「2017年 年間テレビCM注視度ランキング」を作成しました。

本ランキングでは、AI値(注視度)の高い順に順位づけしました。数値が高いほど、CMが流れている時に画面を注視していた時間が長く、人数も多いことを示します。
以下、どのような視聴傾向があるのかを見ていきます。

 

 

2017年 年間テレビCM注視度ランキング

携帯電話キャリアのCMがトップ3を独占、歌・ダンス系、ドラマ仕立てのシリーズ化CMが注視される傾向に

※AI値についてはページ最下部の「データについて」もご参照下さい。

2017年(1月1日(日)~12月31日(日))に放映されたCMの平均AI値(ノーム値)は0.75でした。

 

個人全体ランキングの1位は、NTTドコモ「みつきのほんき」篇 30秒(AI値=1.04、以下かっこ内の数値はAI値)でした。高畑充希がブルゾンちえみに扮し、with Bを従えて練り歩くという内容です。おなじみのオースティン・マホーンの楽曲が使用されていたことも、高い数値となった要因の一つと考えられそうです。

2位も同じくNTTドコモで「母、ジュンコ」篇 30秒(0.97)でした。綾野剛、ブルゾンちえみの母親役として、ファッションデザイナーのコシノジュンコが初登場して話題となりました。
3位はソフトバンクのSUPER SHOPPING「ボウリング」篇 30秒(0.95)。“犬のお父さん”が様々なポーズでボウリングをする姿が印象的でした。

 

ランキングの特徴としては、トップ20のうち19本が30秒CMで、15秒CMは1本のみでした。業界別では、携帯電話キャリアが6本と最多で、次いで生活雑貨、金融が各3本と続きます。
内容面では、

 

□歌・ダンス系
(NTTドコモ「みつきのほんき」篇 30秒、エステー 消臭力「愛と平和と消臭力」篇 30秒、ガンホー パズル&ドラゴンズ「5周年」篇 30秒など10本)

□ドラマ性の高いシリーズ化CM
(NTTドコモ「母、ジュンコ」篇 30秒、全国都道府県及び全指定都市/みずほ銀行宝くじ部 年末ジャンボ宝くじ「侍・忘年会 ミニA」篇 30秒、サムスン GALAXY「昨日までを、超えてゆけ 永恋-au-」篇 30秒など8本)

 

が高い注視度となる傾向にあるようです。

今回のランキングで唯一、調査したすべての属性(個人全体、M1、F1、M3、F3)でランクインしたのは山崎賢人が出演するサムスン GALAXY(「昨日までを、超えてゆけ 永恋-au-」篇 30秒ほか)のテレビCMでした。

 

 

M1層では15秒CMが、F1層は女性タレントを起用したものがランクイン

M1層(20~34歳男性)ランキング(図2)では、14本が15秒CMと短尺のものが上位に入りました。全体の傾向として、男女別では男性が、年代は若年層ほど短尺のCMを注視するようです。M1層にはSansan「面識アリ2017・上にやられた」篇 30秒やリクルートキャリア リクナビ 2018「その一歩の、そばに。 合同企業説明会」篇 15秒のような働く人がテーマのもの、ダイハツ トール「おでかけ」篇 15秒、東急リバブル「娘との散歩」篇 15秒のような家族ものがランクインしたのも特徴的でした。

F1層(20~34歳女性)ランキング(図3)では、渡辺直美、小嶋陽菜、桐谷美玲など同世代に人気の女性タレントを起用したものが3本ランクインしました。

 

 

M3層は懐古的な内容、F3層には若手男性俳優出演CMがランクイン

M3(50歳以上男性)層では、仕事の大変さをねぎらったり過去を振り返る内容のCMが入っているのが特徴的です(日本コカ・コーラ ジョージア「おつかれ、俺たち。」篇 30秒、ソフトバンク「10周年ダイジェスト・新しい家族割」篇 30秒、サントリー ボス「25年間」篇 30秒)。

F3層(50歳以上女性)では、ダイワハウス「ビジネスマッチング その1」篇 30秒やYKK AP「窓と猫の物語・見とれすぎて」篇 30秒など住宅、住設業界が多くランクインしました。松坂桃李、生田斗真、藤原竜也など若手男性俳優が出演するCMが入っているのも一つの傾向といえます。

KDDI auの学割天国「スパルタ先生」篇 30秒は、今回調査した中ではM3層、F3層にのみランクインしました。

 

データについて
視聴質を示す数値
・VI値(滞在度=Viewability Index)
テレビの前に人が滞在している度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い。
・AI値(注視度=Attention Index)
テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。

■データの収集方法
関東800世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだKinectセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、視聴者の表情、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測しています。2015年6月より計測スタートし、2018年2月現在、地上波6局7チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。

■注釈
・2017年1月1日(日)~12月31日(日)に放送されたCMを対象としています。
・1000GRP以上流れたCMにおける、最初の1000GRPのAI値を抽出しています。GRPとは延べ世帯視聴率のことです。
・延べ接触人数が50人未満のCMは除外しています。
・小数点3位以下は四捨五入しています。
・AI値が同じ場合、小数点3位以下の数値の高いほうが上位にランキングされています。
・広告主、広告素材名はTVISIONのデータベースの登録名称であり、正式名称と異なる場合があります。
・文中に記載したタレント・俳優のお名前は敬称略、順不同です。
・山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」が正式な表記です。

 

TVISIONでは毎月、視聴質に関するニュースを様々な角度から発信していきますので、次回もご期待下さい。

 

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