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平昌オリンピック 番組・CM 視聴質分析

 要点

  • カーリング女子3位決定戦の毎分視聴質では、銅メダルを喜ぶ瞬間が最高視聴質に
  • 試合のハイライト映像や選手インタビュー、各エンドの後半に注視が集まる傾向
  • 小平奈緒選手が金メダルを獲得したスピードスケート女子500mでは、番組内CMで五輪関連のCMがAI値(注視度)トップ5に4本ランクイン

 

2月に開催された平昌オリンピックで、日本選手団は冬季五輪史上最多となる13個のメダルを獲得しました。TVISION INSIGHTS(以下TVISION)では、日本が銅メダルを獲得したカーリング女子3位決定戦と小平奈緒選手が金メダルを獲得したスピードスケート女子500mに注目。どの場面で視聴質(VI値×AI値)が高く、どのCMが人々の注視を集めたか分析を行いました。

最高視聴質は抱き合って銅メダルを喜ぶ瞬間。ハイライト映像やインタビュー中に数値が高まる傾向

まず、2月24日に行われたカーリング女子3位決定戦放映中の、毎分視聴質を分析。この番組自体の視聴質は1.35でした。男女別では男性1.49、女性1.20と男性の方が高くなっています。
 

最も視聴質が高く、多くの人がテレビ画面に釘づけになったのは、銅メダルが決定し、選手が抱き合って喜びを表す22:41で視聴質は2.25でした。番組全体では、開始直後に高い数値を示し、その後いったん下がって第9・第10エンドにかけてゆるやかに上昇、銅メダル決定の瞬間に最高値を記録しました。
 
各エンドの視聴質推移を見ていくと、後半(両チームの4投目以降)にかけて数値が急上昇し、ラストショットでピークに達する傾向があることがわかりました。新しいエンドが始まると数値は下がり、後半にかけて再び上がっていきます。この傾向は、特に第4エンド以降顕著となっています。
 
試合のハイライト映像も、高い視聴質を獲得しました。番組冒頭の19:31には、前日に行われた韓国戦のハイライト及び、イギリスチームの紹介映像が流れ、1.70となりました。19:36も韓国戦のハイライト映像で1.54、22:50では3位決定戦のハイライト映像が流れ1.69でした。
 
番組最後の選手インタビュー(23:01~23:04)でも、高い視聴質を獲得しました。インタビューが始まった23:01は1.41と高い数値を記録。その直前、22:56、23:00に2度数値が上がっているのは、「選手のインタビューが始まりそうです」というアナウンスがあったためです。実際は、準備が整わずインタビューは始まらなかったので、2度とも数値が下がりました。インタビュー中では、本橋麻里選手が涙ながらにインタビューに答えた23:04が1.51を記録しました。
 
21:42に記録した1.82という値について見てみると、この時、スピードスケート女子マススタートで高木菜那選手が金メダルを獲得したことを知らせる速報音とテロップが流れました。その瞬間、数値が急上昇しています。
 
注視度トップ5のうち4本が五輪関連CM。内容まで番組に関連付けると注視度が上がる傾向に
2月18日に行われたスピードスケート女子500mでは、小平奈緒選手が金メダルを獲得しました。TVISIONではこの試合を放映した番組(TBS系列)内のテレビCMについて、オリンピック関連のものと、それ以外のものに分類。
番組内で放映されたCMのAI値(注視度)トップ5について分析しました。

 

ランクインしたCMのうち4本がオリンピック関連。1位の日本コカ・コーラ コカ・コーラ「祝! メダル」篇 30秒は、綾瀬はるかが競技の感想とメダルを獲得したことを祝福する即時性の高い内容でした。2位のみずほフィナンシャルグループ「僕は弱い けど強い。」篇 30秒は、クロスカントリーを行う青年が、渡部暁斗選手の試合を観戦して一念発起する内容。3位の日本コカ・コーラ コカ・コーラ「夢の舞台」篇 15秒は、綾瀬はるかがコカ・コーラを飲みながら友人知人とオリンピックを観戦する内容でした。5位のJXTGエネルギー ENEOS「ENEOSエネルギーソング フィギュアスケート」篇 15秒は、荒川静香とENEOSのキャラクター「エネゴリくん」がイナバウアーを披露する内容でした。
いずれも、オリンピックのロゴが入っているだけでなく、CMの内容も冬季オリンピックに関連付けられていました。

 

TVISIONでは視聴質に関するニュースを様々な角度から発信しておりますので、今後もご期待下さい。
 
データについて
視聴質を示す数値
・VI値(滞在度=Viewability Index)
テレビの前に人が滞在している度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い。
・AI値(注視度=Attention Index)
テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。
■データの収集方法
関東800世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、視聴者の表情、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測しています。2015年6月より計測スタートし、2018年1月現在、地上波6局7チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。
■注釈
・カーリング女子3位決定戦の毎分視聴質データは、毎分ごとの視聴質を計測したものです。
・視聴質データの小数点3位以下は四捨五入しています。
・延べ接触人数が50人未満のテレビCMは除外しています。
・文中に記載したタレント・俳優のお名前は敬称略、順不同です。

 

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